2018年5月30日水曜日

T-mobileの解約手続きと最後の街ブラ



アパートで食べる最後の朝食は、せっかくなので7階のテラスでいただくことに。思い出づくりのため、とは言いたくないのだが、このテラスは夫も私も好きな場所で割とよく利用していたので、最後にもう一度テラスの景色とシカゴの空を目に焼き付けておこうと思ったのだ。

昨日買ったドーナツとおやつ用に残していたドライフルーツなどなどを持って移動。もう食べ切ってしまわないと。


テーブルの向こう側にあるプールでは、恐らくだいぶ前から太っちょのおじさん(このアパート内の有名人!)が何往復もクロールで泳ぎ続けている。以前立ち話をしたときに教えてもらったのだが、おじさんはここシカゴとアリゾナに家を持っていて、季節によって行き来する暮らしをしているんだとか。そう!まさに私の憧れる大橋巨泉スタイルの生き方を実際にしているのだ(確か巨泉は北半球と南半球それぞれに家を持っていたと記憶している)。とっても羨ましいし、憧れの存在である。

あいにく今朝は雲の多い空ではあったが、きれいに手入れされたテラスの景色はいつもの通りに気持ちの良いものだった。



朝食を済ませたら、今日は携帯電話の解約をしに、ミシガン通りのT-mobileのショップへ出掛ける。使い始めの手続きは日本出発前にホームページからできたので、解約も同じようにできるかと思い、この数日間夫がホームページを読み込んでくれていたのだが、結局よくわからなかったので、直接聞きに行くことにしたのだ。


お店に到着すると、さっそく店員さんに解約したい旨を伝えた。合わせて電話番号を伝えると、お店の端末で私達の登録状況を調べてくれたようだった。そして結果、これといった手続きは必要ない事がわかったので、お礼を伝えると店を出た。


ちなみに、なぜ何も手続きが必要なかったかというと、私達の契約がプリペイド方式だったからのようだ。最後に料金をチャージした日から一定期間が経過すると自動的に残高が無効になり、そのまま契約も終了となると説明を受けたので恐らくそうなのだろう。私も夫もチャージの残高が3ドルとか5ドルとかの程度だったので、大きな損をすることもなく済んで良かった。


という訳で、今日もまたひとつ大事な用事を済ませたので、ミシガン通りをそのまま南へ最後の散歩に出掛けることにした。


シカゴ川に架かる橋の上にやって来ると、グリーンのカヤックが連なってこちらに向かってくるのが見えた。冬の間は休止となっていた観光客向けのツアーが再開しているんだな。それに、建築巡りのクルーズ船も次々と行き交っている。そんな様子を見ていると、いよいよシカゴにも春が来たんだなと実感させられた。



今日はそのままループエリアまで歩いて、ステート通りのお店をぶらぶらとウインドウショッピング。帰りも歩いて…と思っていたら、夫が地下鉄の写真を取りたいと言い出したので、モンロー駅から地下鉄に乗って帰ることになった。


そうだ!明日はすでに空港までのシャトルバスを予約しているから、夫がそんな提案をしてくれなかったら、こんなにたくさんお世話になった電車にもきちんと乗り納めすることなくシカゴを去るところだった。危ない危ない(汗)。


ということでいつものレッドライン・モンロー駅。ターゲットでたくさん買い込んだ日の帰り道にはいつもお世話になりました!


ベントゥラカードの残高も3ドルを切った。割とうまく使い切れたかな。


さぁ、あとは家に帰り着く前に昼&晩ごはんの調達をしておかないと!というのも、明日の朝は出発時間が早いため、今日のうちに部屋の鍵を返却する約束になっているのだ。

電車に乗りながら色々考えた挙げ句、ホールフーズでデリを買って最後の昼&晩ごはんにすることにした。ホールフーズだからといって大して美味しいものがあるわけでは断じてないのだが、美味しくもなく、かと言って特別まずいわけでもない(笑)という絶妙な加減の味が、私たちにとってはある意味アメリカらしいと感じる思い出の味なので。

部屋に戻る前に、大事な用事をもう一つ。自室ですでにインターネットが使用できなくなっているので、アパート7階のカフェスペースに寄ってfreeWi-Fiを使い、明日の飛行機の事前チェックインを済ませた。確か入居初日にもここでネットを繋いで、いろいろな調べ物をしたなぁ…。そんなことを突然懐かしく思い出した。


そして夕方。アパートの事務所の営業時間が終わる前に、事務員さんに鍵を返却して、今日のタスクがすべて無事に終了。さて、もう自由気ままに外出することはできないし、あとは最後のゴミ出しと荷造りをして、早めに眠りにつくだけだ。


2018年5月29日火曜日

Pilsenメキシコ人街とStan's Donuts食べ納め



X finityの解約手続きを終えたあとは、ピンクラインMorgan駅へと向かう。連日忙しくてほとんど下調べなしの状態なのだが、最後の観光として、ずっと行ってみたかったメキシコ人街を訪れてみることにした。純粋に興味があったというのもあるし、帰国前に予定していたメキシコ旅行に行けなくなった悲しみを少しだけ和らげたいという目的もある。

ギリシャ人街の辺りからMorgan駅までは、これまで一度も歩いたことがない場所だったので、若干の緊張を感じながら歩みをすすめる。が、割と歩いている人がいたのと倉庫で作業をしているような人の姿も見られた。いかにもヤバい、という雰囲気はなくてひと安心。

線路に沿ってウォールアートを施された倉庫が並んで建っている。



Morgan駅に到着。この角度からウィリスタワーを見るのは新鮮!

18th駅に到着すると、真っ先に見えたのはアステカカレンダー!



見渡す限りの壁という壁にメキシコらしいペイントが施されていて、気分は一気にメキシコへ~♪



しかし、下調べができていないので、駅を出るとさっそくどうしようか…となってしまった。歩き出す方向がなかなか決められない。そこで、ひとまずメキシコ美術館に行ってみることにした。

美術館へと向かう道でも、通りのあちこちにかっこいいウォールアートがたくさん。

歩いているのはほとんどがヒスパニック系の人々で、みなさん歩くスピードがゆっくり。ベンチに腰掛けておしゃべりを楽しんでいたり、ただぼんやりひとり時間を過ごしていたり。普段自分たちが生活しているエリアとは明らかに時間の流れる速度が違って、何だか不思議と落ち着く。チリンチリン♪と鈴を鳴らしながらリヤカーを引いてアイスを売るおじさんも現れて、まるでメキシコの田舎町に来てしまったような感覚。

iPhoneの地図を頼りに、メキシコ美術館に到着。



さっそく中へ。お昼前だったせいか、お客は私たち二人だけ。例によって冷房がきつかったので、冷える前にどんどん見学してゆく。

最初のほうは工芸品やオブジェの展示が多く、とても楽しかったのだが、後半の現代メキシコアートのところに来るとちょっと理解に苦しむものが多くなってきてしまった。

例えばこのくらいの感じなら全然ついて行けるのだが、

この感じが連続してくると…(汗)。




とはいえ前半部分は楽しめたし、入場も無料だったので、ドネーションボックスに気持ち程度だが寄付させてもらった。

さて次は、お楽しみのミュージアムショップ!ここは建物の中に入ってきたときから面白そうだなと思っていたのだ。民芸品やガイコツモチーフの雑貨など、いわゆるメキシコ土産のようなものがたくさん置かれている。本当は帰国前にメキシコ旅行を予定していたのだが、諸々の事情でナシになってしまったので、このショップでかわいい雑貨をたくさん見て心が癒やされた。

夫も私もすっかり冷え切ったところで美術館を出て、適当に街をぶらついてみることにした。

しかし、結局これといった景色にもお店にも出会えず…。やはり下調べなしの街ぶらは難しい。今回はピルセンの予習編として、また来ることにしよう!と夫と話し、帰りはバスでループまで戻ることにした。

帰りの車中、食べ納めしたいよね、しないと帰れないよね(笑)という話になり、ミシガン通りのスタンズドーナツに寄り道。今日のおやつ用と明日の朝食用にドーナツを購入した。


本当にかわいいお店。次に来れるのはいつかなぁ。

(もう家財道具はほぼ処分してしまったので、ピクニック用の使い捨て食器を使っている)



更に、どこかで外食すればいいものを、追加でホールフーズのデリを持ち帰りにした。大して美味しいわけでもないんだけど、でもこの味はアメリカでじゃないと食べれないんだよな~。


この夕景を見ながら過ごすのも明日まで。



X finityの解約手続きとアパートへの支払いをする



あぁ…。もう本当にいよいよ帰国が迫っている。
そんな中、まず今日やるべきことは、X finityの解約だ。

あれはちょうど一年前。家庭でインターネットを使うとき、アメリカではプロバイダー契約とケーブルテレビの契約をまとめて一つの会社でするのが一般的なんだよ、とアパート管理会社のスタッフから教えてもらい、いくつかおすすめの会社を教えてもらった。その中から我が家はX finityを選んで契約したのだった。使用料金の他に、外出先でのWi-Fiスポットがたくさんありそうだったから、というのが理由だったのだが、思い返してみると実際にはほとんど使わなかったかな。

とまぁ解約手続き一つとっても、去年の自分たちを思い出すと懐かしくていちいちしみじみとしてしまうのだが、今回の手続きに関しては夫がすべて調べてくれたので感謝。今日の午前中はそのためにX finityの店舗に出掛けてきた。

手順としては、
①レンタルしていた機器をすべて最寄りの店舗に持参する。
②スタッフに解約したい旨を伝える。
で、終了。

我が家の最寄りのX finity店舗は、夫が通っていた大学から少し歩いたギリシャ人街の中にあるとのことで、バスで向かうことにした。

今日のためにと保管しておいたダンボール箱にすべての機器を収めて、紐でくくって持ちやすいように用意した。契約時には配送されてきたからあまり意識しなかったが、アメリカはこういう機器もいちいちデカくて重い!下車したバス停からお店までたかが10分ほどの距離でも、運ぶのがめちゃくちゃきつかった…。

「原則2年契約の縛りがあるので、期間に満たない場合の解約はペナルティを請求される場合がある」との注意書きを見ていたのだが(念のため昨晩のうちに契約書を確認しておいた)、いざお店に着いて機器を渡して店員さんが端末を確認し何かを入力すると、はい終わりー!帰っていいぜー!ということで、ペナルティについては全く説明がなかった。

しかし、そういうルールがあることは書面上ですでに説明しているからと省かれたのかもしれないし、後日銀行口座から自動的に引き落としされるのかもしれないね、と言うことで夫と納得し、そのまま次の目的地へと出掛けることにした。

ちなみにこれはX finityで解約手続き後に発行された30センチ近い長さのあるレシート。感熱紙なので印刷が消えないようにと念のため画像を残したが、字が細かすぎてほとんど読み取れない…(汗)。なんのこっちゃ。


帰宅後の夕方はアパートの7階にある管理会社の事務所へ。ユーティリティー費160ドルの支払いをするのと鍵の返却についての確認をしてきた。鍵は、明日の営業が終わる18時までに事務所スタッフに直接手渡しで返却するようにとのことだった。となるとその後は、自宅玄関ドアだけでなく、アパートのセキュリティシステムが作動しているところ全て出入りできなってしまうので、それまでに用事を全部済ませておかなければならないなぁ…と軽いプレッシャーを感じる。ネットも今日解約してしまったから、マンションのfreeWifiゾーンにも行けなくなってしまう…。となるとその後は、もう空港に着くまで強制的にデジタルデトックス状態に突入だ。


※ユーティリティー費用
アパート内の共用施設使用料金のほかに、水道代とゴミ処理代が含まれる。


2018年5月28日月曜日

Memorial Day の夜さんぽ



グレイスがソファとともに去っていった後の夕方。
冷蔵庫の残り物で済ませた夕食を片付けていたら、今日はメモリアル・デーの祝日だったことをふと思い出した。昨年5月にシカゴに来てからもう一年以上の時間が過ぎていて、そしてあと3日でここから自分たちは居なくなるんだなぁと思うととても不思議な気分…。

夫とそんなことを話していたら何だかこのまま部屋で夜を過ごすのがもったいなく思えてしまって、散歩に出かけることにした。そう、もう夫は無事に卒業したのだし、朝の起床時間を気にする必要もないのだから。

時刻は19時半、まだまだ観光客で賑わうState St.方面を避けて、Clark St.を南に向かって歩いていくことにした。

クラーク通りのシカゴ川に掛かる橋と信号。
春にこの橋が上がる光景を見れなかったのはちょっと残念だったなぁ。

今夜は特別。メモリアル・デー仕様のライトアップ。

マーチャンダイズマートのライトアップも始まった。
川の上は涼しくて気持ちがいい。夜の散歩、最高!

祝日のせいか、交通量も少なめ?オレンジの灯りがGOOD。

デイリーセンターの広場までやってきた。ピカソ作の像。

広場にある戦没者追悼のプレート。
今日はメモリアル・デーなので普段は見ることのない炎が灯されている。

劇場街のネオン。

いつもお世話になったアルゴティー本店。

もしもいつかまたシカゴに住む機会があるならば、マリーナシティに住んでみたい…と夫。
(賃貸情報のサイトに出ているお部屋があるのです!)

こちらもメモリアル・デー仕様のライトアップ。

とにかく、とにかく!シカゴは美しい街なのです!!


色々大変なこともあったけれど、そしてたった1年ほどの滞在だったけれど。
初めての海外暮らしがシカゴで良かったね、夫としみじみ話しながらアパートへと帰宅した。

Pierrot Gourmet でケーキをごちそうになる



おとといの寿司パーティーには、残念ながら来ることができなかったグレイス。帰国までにもう会えないのかなーと思っていたら、なんと!急遽ソファを引き取ってもらえることになり、その前にペニンシュラホテルにあるカフェ、ピエログルメでお茶でもしようと夫との間でトントン拍子に話が進んでいたらしい。なーんだなんだ、残念がっていたのは私一人だったのか…。いや、でも嬉しい♪グレイスに会えるだけでなく、ピエログルメも行っておきたいお店リストに入れていたカフェだったので。

ということで、夫と二人で約束の時間通りピエログルメに到着。入り口でグレイスの姿が見当たらなかったので、まだ来ていないのかな~と思ったら、その逆!彼女はだいぶ早めに来て、しかも屋外テラスの日差しが当たりにくい場所のテーブルを確保しようと店員と交渉していてくれたようだった。

グレイス、ごめんね。そしてありがとう。
こういうとき、ついつい身についた習慣みたいなものが出てしまうものなのかな。きっと彼女は年長者である私たちに気を遣って、そういったことをしてくれたのかなと想像する。海外に住んでいても、やはりアジア人同士で集まると、ほとんど無意識レベルで年長者を立てるみたいな空気になってしまうときがあるものね。

でも、そんなグレイスのおかげでスムーズに席に着くことができた。

ごちそうになったケーキ。さすがホテルのカフェのケーキは、街なかで売っているケーキとは別モノ!アメリカでもこんなにおいしいケーキがあるんだなぁ。


長いこと話していたら、テラスの席に日差しが当たるようになってしまった。暑いね…なんて話していたら、タイミング良く店内の席が空いたと店員さんが声をかけてくれたので、席を移動しお喋りを続行~。
(何をバカ笑いしているのだ…)

もう何杯アイスコーヒーを飲んだのかわからなくなってきた頃、やっと我が家へ戻ることにした。

ソファの大きさを確認してもらい、組み立ての説明書を見てもらうと、問題なくグレイスのおうちに搬入できそうということだった。良かったー!これですべての大物家具が無事に我が家から旅立っていくことになった。

さっそくUberで大きめの車を手配し、到着を待つ間にアパートのフロントで台車を借りてきて搬出の準備をした。グレイスには他にもランドリーバスケットやトイレットペーパー、調味料など、最後の最後まで残っていた日用品も引き取ってもらうことができた。もったいないけど捨てるしかないかなーと思っていたので、本当にありがたい限り。

最後にソファと一緒に記念撮影(笑)。


手配した車はあっという間にやってきて、グレイスともお別れの時間となってしまった(親切なドライバーさんで、ソファの積み込みを手伝ってくれた)。とはいえご近所さんなので、帰国後にまたきっと会えることでしょう。今日は楽しい時間とおいしいケーキをありがとう!



その日の晩、グレイスから送られてきた写真。
ルームメイトたちが、さっそくソファの組み立てをしてくれたらしい。

大きな家具がなくなった我が家はますますガランとしてきて、声が天井に響くほどに。
本当に帰るんだなぁ…。



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Pierrot Gourmet(カフェ)
The Peninsula 1F, 108 E. Superior St.
(1-312)573-6749
最寄り駅:レッドラインChicago
ホームページはこちら
地球の歩き方2016~17に掲載のお店。

2018年5月27日日曜日

みーさんぽ的 Most Photogenic Place in CHICAGO



フィールドミュージアムを後にして、アドラープラネタリウム方面に向かって歩いていく。というのも、毎朝見ているFOXニュースの天気予報コーナーに登場する大好きな景色があって、どうしてもその景色を一度自分の目で見ておきたかったから。夫はまぁまぁ興味があるといった程度の様子だったのだが、実際にあの景色を肉眼で見たら、きっと感動するハズ!と私だけ若干気持ちが前のめり気味(笑)。

すでにそこそこの距離を歩いて来たような気がしたので、一度立ち止まってミシガン湖のほうを眺めてみる。夫はもうすでに「おおーっ!」と歓喜?の声を上げているが、私としてはまだちょっと違う感じ。
(写真左端に写っている建物はシェッド水族館)

もう少し歩くと、ネイビーピアの観覧車が見えてきた。大みそかにわざわざ寒い思いをしに行った記憶が蘇り、二人で思い出し笑い。

そんな私たちの背後では、結婚式の記念撮影中。シカゴは絵になる場所がたくさんあるから、どこで撮影するか決めるのも大変だろうなぁ。なんて贅沢な悩み!

さらに歩いてやっとアドラープラネタリウム前に到着。写真はプラネタリウム前からの景色。
そうそう!私が見たかったのはこれ!

やっとこの場所に来ることができて、ご満悦♪の私。毎朝テレビで見てた景色だー!と、夫もやっと私の温度に追いついて来てくれた。
(後ろの緑はミレニアムパーク)

プラネタリウムの周辺でも、結婚式の記念撮影をしていた。ブライドメイドの揃いのドレスがかわいい。

ベストなポジションで景色を眺めていたいのだが、暑さが我慢の限界に達してしまったので(この日は暑い上に湿度が高かった)、水族館の近くに移動して木陰で一休み。シカゴの景色はどれだけ見ていても飽きないから不思議だ。


夕方になってそろそろ帰ろうかというときに、この場を離れるのがなんだかとても名残惜しい気持ちになってしまった。もうあと4日でシカゴを離れるということを、未だに頭のほうがうまく受け入れられていないらしい。

それならと、夫に歩いて帰宅するのはどうかと提案してみた。アパートまではおそらく1時間近くかかってしまう距離になると思ったのだが、歩いてこれまでの思い出を振り返っていったら、頭や気持ちが整理できるかもしれないと思ったのだ。

そんな訳で、今朝バスを降りた辺りまで戻ると、のんびりのんびり北へ向かって歩き始める。前にここを通りがかったときは~なんて思い出話が次々と出てきて、とても楽しかった。

その中でも最も印象深いのが、レッドラインHarrison駅そばにあるこのホテル。10年前のバックパック旅行で初めてシカゴを訪れた際には、ここに泊まったのだった。今も変わらず存在していてくれて嬉しい♪

道路を挟んで向かいの建物にあったSubwayもダンキンドーナツも、当時と同じように営業していた。その節はお世話になりましたと、心の中でお礼を言ってみる。

そして当時泊まった部屋からは、たしかこの方角の景色が見えたはず…。あのときはこんな高層の建物(ルーズベルト大学の校舎)は建っていなかったなぁ。宿泊したのが割と上の階の部屋だったので、電車の走る音がうるさいなぁと思いながらも部屋の窓から高架鉄道の線路を眺めていたのが懐かしい。

このあとも、10年前に初めてシカゴを訪れたとき、2年前に学校見学でシカゴを訪れたとき、そしてこの1年の滞在の間に思い出に加わった場所に立ち寄りながら歩いていたら、不思議と疲れることはなく、むしろスッキリ清々しい気持ちでアパートに到着。私の頭の中も無事に整理されたようだった。

さて、残り4日となったアメリカ生活だが、予定はまだまだ満載なのだ。最後まで楽しみ尽くそう。