2017年11月29日水曜日
ついに病院のお世話になる~日本クリニックに遠征~(後)
無事にミツワそばの交差点に降りることができたので、ストリートビューで予習してきた次なる目印、白いウォータータワーを探す。と、右手(北のほう)に見えた!
横断歩道を渡って、ウォータータワーを目指し歩いて行く。ダウンタウンと違って、押しボタンを押さないと青にならない。歩行者なんて滅多にいないんだろうな。今もこの道路を歩いているのは自分だけだ。それにしても、空が広くて大きな住宅ばかり。郊外に来たんだなぁと感じる景色だ。
10分歩いて、茶色のビルが見えてきた。予定通り、予約時間の20分前に着くことができた。自宅アパートからだと、ちょうど2時間かかったことになる。初回は色々と書類の記入があるので、早めに来るようにと言われていたのだ(本当はホームページからプリントして、家で記入して持参するのが望ましいようだ)。
予約制なこともあってか、待合室には私以外誰もいない。受付に声をかけるとすぐにわかってもらえたようで、記入する数枚の書類を手渡された。私の方からは保険証券と、IDとしてパスポートを提出した。本当は運転免許証がいいらしいのだが、私は取得していないので(軽く驚かれた)、渋々パスポートで良しとしてもらう雰囲気に…。
書類の記入が終わると、少しして看護師さんが呼びに来た。診察の前に身長・体重の計測と、血圧、脈拍、体温をチェックされた。看護師さんにとってはどうでもいい事だが、家にあるのよりも精密な体重計で、シカゴに来てから体重が増えていないことが確認できて、内心ホッとした。
その後、やっと診察室で先生との対面。先生は家庭医の資格を持っている内科の先生だった。5月にシカゴに来てからの具合について話すと、やはり考えられることとしては花粉症がいちばん大きな要因。加えてシカゴの気候、とりわけ日本とは比べ物にならないひどい空気の乾燥が肌に刺激を与えていると考えれるとのことだった。
日本から持ってきた花粉症薬と全く同ものがアメリカでも処方できるので、まずは残りの1か月分の薬を決められた通りに服用して、様子を見てみましょうということになった。それで調子がよさそうなら、追加の薬を処方してもらえると言われて一安心。今回は肌がかぶれてしまった時に付ける低ステロイドの軟膏だけ処方してもらった。
それにしても、症状の説明を日本語でできて本当に良かった…と待合室に戻ってから思った。
もしダウンタウンで病院に行くなら、通訳者を依頼しなければ間違いなく無理だった。
少しすると、最初に対応してくれた看護師さんが処方箋を持ってやって来た。薬はドラッグストアの調剤カウンターでもらうようにということだった(この点は日本と同じ)。何もわからない私に色々と親切に教えてくれた看護師さんにお礼を言って、再び待合室の椅子に座る。
が、一向にお会計に呼ばれる気配がない。うーん、どうしたものか…と思っていたら、先ほどの看護師さんが再び姿を現したので質問してみると、保険に加入している人は窓口での会計がないので帰っていいんですよ、とのことだった。
そうなのか。アメリカはそういうシステムなのか。事務員さんたちも、教えてくれてもいいのにねぇ~。ちょっとだけ不満に思ったが、私が何もわかっていないだけ。働いている人は日本人ばかりだし、日本語の会話も飛び交っているから、うっかり勘違いしてしまいそうになるが、ここはアメリカなのだし、病院もアメリカのやり方で動いている。それを忘れちゃいけないな(その証拠に事務員さんたちも日本のように愛想がいいわけではない・笑)。
待合室にはたくさん日本の雑誌があり、日本のテレビも流れているのに全く見る時間がなかったのは少しだけ残念だったが、無事に診察が終えたので病院を後にする。
薬をきちんと飲むことで肌の調子が本当に回復するのかはわからないが、それでもお医者さんとお話ししたことで、気分がすっきりしたことは確かだ。まるで小さな希望が得られたような。
それにしても、会計はどうなっているのだろうか。今日の診察は保険でカバーできたと解釈していいのだろうか。よくわからないが、もうお腹が空きすぎてあまり細かいことが考えられなかったので、ミツワで昼食を食べようと歩いてきた道を交差点に戻った。そう、今回私が病院に行くことを決めたのは、病院の近くにミツワがあったからなのだ。
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