2018年2月14日水曜日

Fat Tuesday と Ash Wednesday



昨日の朝のニュースを見ていて聞こえてきた「ファットチューズデイ」の話題。そもそも初めて聞いた言葉で、自分には関係とないと思うことは耳に入って来ないものだが、今日外出すると、おでこに黒い十字の印を付けた人をあちこちで見かけた(しかも、皆さんそのまま普通に仕事をしていたりする)。

街はすでにイースターの準備が始まっているので、もしや関連があるのかと思い、調べてみるとなかなか面白いことが分かった。



ここ数年、日本でも無理やりイベントとして根付かせようとしている風潮があるので(笑)、イースターという言葉はだいぶ知られるようになっているのでは。イースターは十字架に磔にされたキリストが復活したことを祝う「復活祭」のことで、キリスト教徒にとってはとても重要な祝日らしい。

そして、イースターは毎年日付が変わる移動祝祭日なのである。『春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日』、と決められている。以前ちょっとだけドイツ料理店でアルバイトをしたことがあり、春にはイースター限定メニューを出していたので、なぜかこれだけは覚えている私。他にもっと覚えておくべきことのために、脳みそのその部分を明け渡したい…。ちなみに、今年は4月1日がイースターとなる。

イースターにはサンクスギビングやクリスマスの時と同様に、ミサに行った後、家族が集まってディナーを食べるのが一般的な過ごし方のよう。

しかし、敬虔なキリスト教徒になると、イースターの40日前の水曜日(今年の場合は今日)から、日曜日を除く40日の間(四旬節)、肉食をせずに過ごすのだという。この期間のことをレントと言うそうだ。

で、昨日耳にしたファットチューズデイが何だったかというと、レントでお肉が食べられなくなる前に思いっきり脂っこいものを食べて楽しんでおこう~!ということを言っていたようだ。アナウンサーが「パンケーキチューズデイ」とも言っていたので、平日でもあるしアメリカでは簡単に調理できるもので済ませるのかもしれない。

ファットチューズデイに何を食べるかは、各国ごとに違いがあるようで、スペインではスパニッシュオムレツ、北欧の国だとクリームやジャムたっぷりの菓子パンを食べたりするらしい。いつものスーパーで見かけたのは、ポーランドの揚げドーナツ「Paczki」。日本のあんドーナツに見た目がそっくりで、パッケージを持ち上げたら手が油でギトギトに(涙)。思わず棚に戻してしまった。

そして、今日はアッシュウェンズデイ。教会に行って、額に灰で十字を付けてもらうのだとか。街で見かけた人たちの額に書かれていたのは、これだったのかと納得。しかし、ちゃんと教会でそういった儀式に参加しているということは、敬虔なキリスト教徒の方なのだろう。
参考までに、画像はこちら。ちょっと下の方です。

ということで、イースターはファットチューズデイからすでに始まっているということを今回初めて知った。それにしても、普通に街を歩いていたり仕事をしていたりしていたけど、一日中あの状態で過ごすのだろうか。戒律に従って真面目に過ごすのはなかなか大変そうに見える。

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