2017年8月1日火曜日
Wicker Park散策
夫が「アメリカ文化」にまつわる宿題のためにウィッカーパークに行かなくてはならないと言う。ふーん、と思って調べてみたら私も気になっていたブルーラインDamen駅辺りの地域のことだと気が付いた。
それなら!という訳で、夫の調べものに便乗して一緒にウィッカーパークの街を散策してきた。私も事前に調べてみたのだが、具体的には東はAshland Ave.、西はWestern Ave.,そして北はBlooming Ave.、南がDivision St.に囲まれた地域のことをウィッカーパークと言うようだ。それ以上北側になるとBucktownというまた別の地域になる。そしてウィッカーパーク、バックタウンとも白人の居住率が高く、高級住宅地の部類に入るようだ。
午後の授業が終わった夫と待ち合わせてブルーラインに乗車し、デイメン駅で下車。
いつもは通過するだけだったこの駅、ホームは木造でとっても狭い…。
デイメン駅前はなんと3つもの大通りが交わる大きな交差点。
通りの名前が書かれた標識を見ても一瞬フリーズしてしまうちょっとした難所。
落着いて進行方向を見定めて歩き出す。と、高架下にレンガ造りのかわいいデイメン駅舎が。さっきはよくわからず適当な出口から出てしまったけど、せっかくならここを利用したかった(涙)。たぶんホームの真ん中あたりにあった階段から下りればよかったのだろうと思う。
まず始めに地域の名前の由来となったウィッカーパークを目指す。その途中にもこのようなアートがあちこちに。今では芸術家が集まり、ギャラリーがたくさんあるというこの街らしい景色なのだそうだ。
ウィッカーパークに到着。落書きがヒドイけど中国語でもなく韓国語でもなく、日本語で「ようこそ」と書かれているのが嬉しい。「Established 1870」とあるのは、ウィッカーさんという方がこの公園の土地をシカゴ市に寄付した年で、ウィッカーさんの名前にちなんでウィッカーパークとなったのだとか。
噴水の周りにはベンチが置かれて、くつろいでいる人がたくさん。芝生ではヨガをするために人が集まっている。日本だとこういう時圧倒的に参加者が女性ばかりだけど、ここでは男性も割とたくさん。
こちらが土地を寄付したチャールズ・ウィッカーさん。
一旦デイメン駅前に戻って、今度はデイメン通りを北に向かって歩いてみる。通り沿いにはオーガニックコスメや紅茶専門店などおしゃれな雰囲気の店が多い。やはりダウンタウンにある、観光客誰でもウェルカム~な雰囲気の店とは違って「うちの店の良さがわかる人に来てほしい」というようなこだわりを感じる。ちょっと自由が丘っぽい感じかも。
バックタウンとの境にあたるブルーミングアヴェニューはThe 606という遊歩道として整備されていて、周辺にはすてきなアパートが建ち並ぶ。夕方のひと時を楽しんでいる人がたくさん。日本ももっとみんなが早く帰れるようになればいいのに。海外で夕方の風景を見るといつも同じことを思ってしまう。
再びデイメン駅前に戻って、最後はミルウォーキーアヴェニューを南へ歩いてみた。こちらはまた雰囲気が一変して面白かった。駅前には芸術家向けのスタジオが入ったビル。少し歩くと古着屋、リサイクルショップ、そして家具屋と、なんだか下北沢を思い出すような雰囲気だった。
この地域は古い建物を壊してはいけないきまりがあるようで、そのままお店として使われている。
興味深かったのが、家具屋のウィンドウに大きく「HUTON SET」と貼り紙がしてあるお店が多かったこと。布団は、確かそのまま日本語が英語になっているくらい知られた言葉だと聞いたことがあるけど、まさか布団で寝ることも日本人が思うより定着しているとか?
ふーん、へぇーとキョロキョロしながら歩いて、最後はブルーライトディビジョン駅に到着。帰りはここから電車に乗って帰宅した。
ウィッカーパークはしばしば、アーティストが集うヒップな街なんて表現をされているのを見かける。ヒップな、の意味が私にはいまだによく分からないけれどダウンタウンより落ち着いた雰囲気がとても心地良い街だった。
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