2017年8月20日日曜日

Air & Water Show#2



昨日は暑さに負けてしまい、途中までしか見れなかった航空ショーだが、今日は午後から続きを見るために、本会場のノースアベニュービーチへ。

昨日はノースビーチより空いていると予想して敢えてオークビーチへ行ったのに、思いのほか混んでいたし、本会場のノースビーチでやっていることを横から見る角度での観覧になってしまうため、どうせ混んでいるならと今日はノースビーチで見ることに決めたのだ。

歩いている途中でも湖に近づくに連れて、小型飛行機のエンジン音が聞こえてきてワクワクする。ビーチに下りていくとやはり大混雑。日本でいうと江ノ島ビーチのイモ洗い状態のような。何とか立ち見で止まっていても大丈夫そうなすき間を見つけて入っていく。
 最初に見ることができたのが、F-22ステルス戦闘機。
ちょうちょのようにひらひらと舞うように飛び回るし、音も小さめでなんだか不思議だった。その様子を見ていると、まるでスターウォーズの世界がそこにあるような気分にさせられてしまうのだ。
 はぁ~っと引き込まれている私の上を、小型飛行機を伴ってF-22が去っていくとお次はどこからともなくパラシュート部隊が!

ところでパラシュート部隊を載せていたはずの飛行機は??
きっともう、とっくにどこかに飛び去っているのだろう。全く音もなく、姿かたちも現さず、その存在に気づかれることなく飛んでいたという。軍隊ってやっぱりすごいのね。


この航空ショーの開幕が、陸軍のパラシュート部隊による実演から始まることは知っていたのだが、昨日も今日もあさイチから観に来ることができなかった私は、思いがけずたくさんパラシュート部隊を見ることができて楽しめた。

この後しばらくは民間のアクロバット飛行チームの演技が続く。
昨日訪れたオークビーチでは、どこかのラジオ局が中継をしていたが、ノースビーチでは司会進行のような、DJのような実況放送が流れていて、会場を大いに盛り上げている。

民間の飛行チームの演技が終わると、しばらく静かな時間が続いた。もうこれで今年の航空ショーは終わりなのかな。でもまだいちばん目玉のブルーエンジェルスが登場していないはず…。そんなことを夫と話していたら、「次はいよいよ!ブルーエンジェルス2017の登場です!」とのアナウンスが流れて、突如目の前の空を青い二つの機体が横切っていった。
ものすごい速さに一瞬呆然。そしておとといの午後、アパートから見えたのはこのブルーエンジェルスだったことに気が付いた。

この後も様々なフォーメーションで演技を続けるブルーエンジェルスに、口が開きっぱなしの私。
私たちの頭上を飛ぶブルーエンジェルスの機体。音が出ますので注意。

最後は6本の放物線を描いてシカゴの空に消えていった。
 軍隊の存在やこういうショー自体に対する意見は様々だと思うが、日本で経験できないことという意味では今回はとても楽しませてもらった。ちなみに、耳栓を持参した方がいいと言われていたのだが、私はなくても大丈夫で、夫はあった方がいい派だった。感じ方は人それぞれだと思うので、時間があるなら一応用意して持っていくのが良いだろう。




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ビーチの入り口でこんなチラシを配っているおじさんがいた。
 (どうぞ今日の航空ショーを楽しんでください)
(だってこのショーを見るために、あなたはたーくさんの税金を納めているのですから!!!)
思いっきり強烈な皮肉…
しかし裏面にはもっと怖いことが書かれている。
(これはリクルートのためのイベントなのですよ)
(空中&水上兵器フェスティバルのためにたくさんの税金を払ってきたみなさんは、これから先の長ーい年月もこの兵器フェスティバルのため、同じように税金を支払い続けるのです。だから楽しみましょう!)
(カッコよく見えますよね~、だって彼らがあなたの上に爆弾を落としてこないって分かって見ているのですから!)

確かにこういう意見があるのも理解できる。私も今回のショーを楽しみに思いながらも、現在の北朝鮮のミサイル問題、ISやシリアでの出来事を思うととても複雑な気持ちでこの数日を過ごしていたからだ。それだけに最後の一文はこころにずっしりとくるものがある。

何の先入観もなくショーの演技を見ていたら、かっこいい!自分も将来あんな風になってみたい!と心を動かされる子供もきっといることだろう。おじさんの言う通り、立派なリクルート、というかもうちょっと強い表現で言えば、洗脳のようなイベントと言えるかもしれない。

でもその一方で海外に派遣されて、息子を亡くしたアメリカ人家族のドキュメンタリーを見たこともある。国の安全のために尽くすというのは素晴らしいことの一方で、時には家族を悲しませてしまう結果になることもあるのだ。

本当は軍隊など持たなくてもいい平和な世の中になるのが一番の理想なのだろうが、ひとまずは今日見た戦闘機たちが実戦で使用されることなく、ショーでばっかり活躍しているよねぇ~と皮肉られるような世の中になればいいのにと思うばかり。

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