2018年3月8日木曜日

The Art Institute of Chicago で芸術鑑賞



ミンヒンで飲茶を楽しんだあとは、アメリカの三大美術館のひとつ「シカゴ美術館」へ。

すでに過去の旅行で来たことがあるので、訪れたい優先順位はかなり下になってしまっていたが、やっぱりせっかくシカゴに住んだのだから一度くらいは行っておかないと、と思い直した。それに、木曜日の夜はイリノイ州民はなんと無料で入場できるという特典があるのだ。

私たちは納税しているわけでも、SSNを持っているわけでもないのだが、「居住者であることを証明できれば特典が利用できる」ということを教えてもらったので、ひとまずチャレンジしてみようという訳だ。

無料で入場できるのは5時以降、閉館時間である8時までの間。少し早めに到着したので、先にギフトショップでお土産を探したり、ロッカーに荷物を預けたりということを済ませておいた。

ちなみに、預かり所では荷物一つに付き1ドル(コート1枚も1つと数えられる)なのだが、支払い方法は現金のみだった。これは無料にはしてもらえない。当たり前か。

で、5時になると同時に、入口付近のベンチで待機していた人たちが次々と入場していった。私たちも用意してきた郵便物とパスポートのVISAのページをチケットカウンターで提示して、やや緊張しながら係員の人に尋ねてみた。すると、係員は全く郵便物を確認することなく、私たちに自宅の郵便番号だけ確認してあっさりチケットを発行してくれた。

この「居住者であることを証明するための郵便物」だが、いわゆるダイレクトメールの類では却下されてしまうよと聞いていたので、今回は公共料金の通知書や日本の友人からのエアメールを用意していったのだが、全然見てくれもしなかったので、なんだかがっかりしてしまった。聞いた話ほど厳密にチェックされなかったのは、運が良かったというべきなのか。

なにはともあれ、特典を利用して入場できたので、さっそく見学することに。

この時の企画展示はロダン。2017年はロダンの死後100周年だったので、その節目の年の催しとして展示が行われていた模様。

初めて見るロダンのお顔。なかなかハンサムなおじさん。
「考える人」は意外とコンパクトなサイズ。高さ40センチくらいだろうか。もっと大きいのかと思っていた。
よく見るとこのポーズ、少しばかりしんどそう…。


その後は2階の常設展示を中心に見て回った。

今回初めて見たのがゴーギャンのキャビネット(E. ベルナルドとの合作)。絵画だけでなく、こんなに大きな家具まで作っていたとは知らなかった。それにしても表面に彫られた動物がかわいらしい。これはタヒチで受けた影響なのか。


やっぱりこれはもう一度見ておかないと、と思いやってきたのはスーラの「グランド・ジャット島の日曜日-1884」。この絵を見るとどうしても吉永小百合が出演していたシャープの液晶テレビのCMを思い出してしまう私たち。この絵はシカゴ美術館から貸し出されることはないので、訪れたら必ず見ましょう。
点描画を描ける人の頭の中というのは、一体どうなっているのか…。


ゆっくりしていたら閉館時間が迫ってきたので、最後に地下のミニチュアハウスの展示を見て今夜は終わろうということになった。

このミニチュアハウスの展示が思いのほか素晴らしく、夫も私もじっくりと見入ってしまった。シカゴ美術館に行く機会のある方にはぜひ立ち寄ってほしい。

閉館まで楽しんで、帰宅の途につく。
ミレニアムパーク北側のいつもの景色。今日は青いライトアップでまとめられてとてもきれい。しかし、例によって湖からの風は冷たく、とても3月とは思えないシカゴの夜。

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