2017年10月11日水曜日
Day2-2 リバティ島・自由の女神
今回の旅行でいちばんの見どころ、そして最も楽しみにしていた場所のひとつである、リバティ島・自由の女神へ向かう。
まずはクリントン砦へ。すでにホームページから予約済なので、Will Callの窓口で印刷してきた予約確認のメールを提示してチケットを受け取る。念のためと思いパスポートを持参していたが、提示を求められることはなかった。
チケットを受け取ったら、順路に従ってフェリー乗り場へ向かう。予約した時間というのはフェリーに乗船できる時間という意味なのだが、その30分前くらいから手荷物検査の列に並ぶことができるというので、早めに到着しておいて良かった。
フェリーに乗る直前のところに手荷物検査場がある。検査は空港で行われるのと全く同じ。ここが混雑していると予想していたのだが、そんなこともなく列の流れもスムーズで、予約時間より少しだけ早めに乗船できてしまった。
「進行方向右側に座ると女神がよく見える」と事前に調べておいたのだが、乗船したときすでに座席はいっぱいで、仕方なく中央部分に座る。しかし、フェリーが動き出すとみんな写真を撮ろうとあちこち動き回るので、のんびり腰かけている人はごくわずか。興奮状態のおしりの大きなおばさま方に、私も何回どつかれたことか…。
あっという間にフェリーは女神像の近くまでやって来た。お、大きい…。
やっぱり大きい。今まで注目したことがなかったが、台座も意外と高さがあるんだなぁ。
女神像の右側に回り込んでくると、マンハッタンの景色がよく見える。
そう言えば後ろ姿を見るのは初めてだ。それもこんなに近くで!と感心している間にリバティ島の船着場に到着。あぁ、それにしてもこの曇り空、何とかならないのか。
下船後、女神像に上る前に少しだけ島の北側で海の向こう、マンハッタンの景色を眺める。そしていよいよ女神像へ。入場口は裏側にある。
それにしても、後ろ姿も美しい。ローブのひだやしわが本当に柔らかそうに見える。
髪の毛をよく見てみると、日本人が着物を着た時のまとめ髪に似ているような。
入口でチケットを提示し、再び荷物検査を受ける。持ち込み禁止の品物を持っていないかを口頭で確認されたりと、フェリーに乗る前より厳しめだ。なお、大きめのかばんやリュックサックを持っている人は、強制的にロッカーに預けさせられている。少し前にラスベガスで銃乱射事件があったばかりだし、ここは世界遺産がある島、とても警戒している雰囲気を感じる。
やっと台座の中に入ると、最初に見えたのは女神が右手に持っているたいまつだ。説明によるとこれはレプリカではなく、建設当時に実際に使用されていたものだそう。たいまつを囲む柵の部分のクラシカルなデザインがすてき。
ここでオーディオガイドの機械を借りて(料金はフェリーのチケットに含まれている)順路に従い上るのだが、エレベーターに長ーい行列ができていたため、私たちは階段でのんびりと行くことにした。
休みながら、それでも10分ほどで台座の一番上に到着。外に出て空を見上げると、もうすぐそこに女神像が見えた。思わずローブの裾に手が届きそうな気がしてしまう。
台座の一番上から見るマンハッタンの景色。この、ビルがにょきにょき建ち並んでいる景色はやっぱり特別だし個性的。東京にもシカゴにも高層ビルはたくさんあるけれど、全然別物なのだ。
マンハッタンから少し西側に見える赤い屋根の建物群は、この後訪れる予定のエリス島移民博物館。そしてその向こうはもう、ニュージャージー州の本土。
この辺りは小さな島がたくさんある上に、水上タクシーやフェリー、タンカーやら小型ヨットまで、たくさんの種類の船が走っている。その様子がなんだか瀬戸内海のように見えてきた。夫に「でも渦潮は見れないからね~」と笑われる。
独立宣言書を持っている左手側。
女神像はもともと、銅でできているので茶色かったそうなのだが、酸性雨の影響で変色したそうで、その落ちた色が台座の石に付いている。
貴重な後ろ姿。そしてだんだん空が晴れてきた!
景色も楽しみながら台座の周りを1周して中に戻ってくると、1か所天井が切り取られてアクリル板が貼られているところがあった。何とこれは女神像の中!構造が見られるようになっているのだ。
らせん状になっているのが、女神像を支えている柱。エッフェル塔と同じくギュスターヴ・エッフェルが構造の設計を手掛けたので、両者は同じ造りになっているのだそうだ(詳しい説明は、この後に訪れる自由の女神博物館で見ることができる)。
さて、台座のふもとまで下りてきた。ここからやっと女神の顔と左手に持った独立宣言書に書いてある文字が見えるようになる。王冠まで上れた人は一体どんな景色を見ているんだろう…なんてことを思いながら、しかしそれでもまだ足元までは見えないので、もう一段下がって眺めることに。ちょうど青空が出てきて嬉しい。
一段下がっても足元までを見ることはできなかった。これはもう王冠まで上った人だけの特典だと思うことに。
けれど、面白いものを見つけた。フリーメイソンのシンボルマークが入ったプレートだ(翻訳はこちら)。「信じるか信じないかはあなた次第」といったところだが、アメリカの重要な役割を担う建物の多くはフリーメイソンによって造られたことを考えると、やっぱりそうなの!?という気にもなってしまう。
それにしても、たかが銅像と思っていたら、景色の良さも手伝って夢中になってしまった。はっ!これもフリーメイソンの計算…??
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