5月の終わりに訪れたカルチュラルセンター。
少し前に夫が授業の一環で訪れた際には、センターの方の案内付きで見学をさせてもらったとのこと。いろいろな発見があったようで、昨日テイストオブシカゴに行く前に夫のガイドでもう一度見に行ってみることにした。
以前訪れた時には、ティファニー製のガラスドームの美しさにばかり気を取られていたのだが、そもそもこの建物がシカゴの大火事で仕事を失った市民のために雇用を生み出そうという考えのもとで造られたこと、また、新しい街づくりのためには知の集積の拠点となる場所が必要なのではないかということで、ここは以前図書館として使われていたことを聞くと、全く見え方が変わってくる。
以前見た3階のティファニー製のガラスドームとは別に、2階にもガラスドームがある。この部屋は南北戦争など、国を平定するために戦った軍人たちを称えるために造られたという。この国において軍人を敬うという考え方は昔からあったものだったのかと再確認。
ティファニー製のガラスドームがある側の階段とは正反対のシックなつくり。
大理石の色もブラウン系。
照明の装飾も控えめ。
欄干の装飾は一つづつ互い違い。凝っているなぁ。
踊り場の床に入れられたこの線。何だろうと思ったら、
人間の錯覚を利用したもので、自然とこの線に誘導されて窓際に来てしまうという仕掛けなのだとか。ついでに、この窓の外に見えるつり橋のようなものは日本人アーティストの作品だそう。
他にもアート作品はいくつか展示してあるのが見られるのだが、その中にピカソの直筆サインが収められたフレームがサラッと掛けられている。これはデイリーセンター前にある彫像を製作する際にシカゴ市と交わした書類。
渡り廊下を通って南のワシントンストリート側に来ると、ティファニー製のガラスドームがある方へ。こちらは使っている大理石の色も白っぽいし、照明の装飾もやや派手め。何となくイスラム建築の雰囲気も感じるのは気のせい…?
大理石を八角形に貼り合わせてあったり、モザイクタイルだったり、象嵌細工のような装飾だったり。
今日も結婚式の準備をしていて、ガラスドームを下から眺めることはできなかった。残念。
というか、むしろ結構頻繁に結婚式をしていることに驚き。
昔、図書館だったころの名残?
夫のガイドのおかげで前回来た時より格段に楽しめた。地味なスポットと思いきや、やはり歴史を知ると見え方が変わることを改めて実感。
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