2017年5月10日水曜日

荷造りと集荷依頼をする②

ここからは実際に送ったものについてと、その感想を書いていきます。

①衣類と履物
個人の趣味嗜好が大いに関係する分野なのでとても難しいのですが、はじめにシカゴの気候と服装の関係について、住んだからこそ感じたことを書いていこうと思います。私たちが滞在した2017~18年の冬は暖冬でしたが、それでも日本との違いは大きかったので、服装選びの参考になるかと思います。

最も心配されるのは冬の寒さかと思います。関東住まいの私たちもこの点を心配していたのですが、そもそも日本でも雪国や寒冷地に住んでいる人でないと、ときにマイナス30度にもなるシカゴの寒さに対応できるアウターやブーツを持っている人はいないのではないかと思います。ですので、ひとまず手持ちの中で最も厚手のアウターを持参し、あとは状況に応じて現地で購入するというのが賢い方法と考えます。私は先輩ご夫婦からダウンのロングコートを譲っていただいたのですが(シカゴ郊外のアウトレットで100ドルで購入したそうです)、まず日本では必要ないだろうというくらいボリュームのあるコートでしたし、夫も現地のアウトドア店でコートを購入して冬を乗り切りました。

そして、ダウンタウンで雪が「積もる」ことはめったにありませんでした。というのも、予め道路に塩がまかれ、雪で凍結しないような対策が取られるからです。ですから冬のブーツは雪のために、というよりも、地面からの寒さで底冷えしないために必要、という感じでした。

また、厳しい寒さとは対象的に、屋内は半袖になりたくなるほど暖房をきかせています(デパートやレストランなど)。この温度差がキツイために、コートの下にあまりに厚手のセーターを着ていると、ひどいときは汗だくになってしまうこともありました。ボトムスについても同様で、ズボンの下に防寒のためのタイツを履き込んで、目的地に着いたら汗が止まらない…なんていう失敗を何度かしました。

次に夏の気候についてですが、日本と比べたら快適なものです。基本的には日本の夏とほとんど同じような服装で過ごせます。時おり湿度が高くなる日もありますが、日本の蒸し暑さを思えば全然です。むしろカラッとしているせいで、木陰に入るだけでも寒く感じるくらいでした。

そして、夏も屋内に入るとどこもかしこも驚くほど冷房がきいています。スーパーに30分ほどの買い物をしに行くだけで、びっくりするほど冷えてしまいます。私は寒がりで冷え性なので、夏でもほとんど長袖シャツで過ごしていました(暑ければちょっと袖まくりするだけで十分)。

そして、春と秋についてですが、あったのかなかったのか…?と思うほど短いものでした。そして、その短い中でもびっくりするほど暑くなったり寒くなったり、激しい気温の変化があります。

極端なことを言えば、「常に四季のワードローブをクローゼットに用意しておいて、実際の季節がいつなのかは考えずに気温に応じて着るものを選ぶ」。シカゴの気候は一日のなかでも変化が大きいので、それくらい柔軟な対応をするのが快適に過ごす秘訣なのかなと帰国する数ヶ月前によくわかりました。

8月なのにとても寒い日がありました。日本では考えられません!→こちら


いろいろ悩んで用意をしても、足りないものや後悔が発生する場合もあるかもしれません。出発前の私たちも、シカゴは都会だし何でもあるのだから、足りなければ現地で買い足せばいいやというスタンスでした。実際のところ、普段着(カジュアルウエア)でしたらそれでもまったく問題はなかったのですが、フォーマル対応の服装(ワンピースなど。男性はスーツやジャケット)だけは、予め用意しておいて良かったと思いました。

例えば女性もの。デパートに売っているのは、肌の露出が多く、ボディラインを強調するようなデザインばかりです(汗)。ファッションにおいてチャレンジ精神旺盛な方には、アメリカらしいドレスをデパートで選ぶのも一つの楽しみになるかと思いますが、日ごろ着慣れない服で慣れない場所に行くのは、なかなかつらいことだと思います。予め用意があればレストランなどにもすぐ行くことができますし、丁度いいサイズがなかったときの助けにもなるかと思います。

ややネガティブなことも書きましたが、シカゴには日本人の強い味方であるユニクロが出店しています。価格も日本とあまり変わらない程度でしたので、もし何かあっても最終的にはなんとかなります!大丈夫です!

【持っていってよかったもの】
・ハイゲージ(薄手)のセーター、カーディガン
・タートルネック/ハイネックのカットソー
・あったか肌着
 →冬は気温差に対応できるように重ね着で調節できると便利。
 →あったか肌着のようなものはアメリカでは見かけた記憶なし…。
  (あるとしたらアウトドアブランドのウールのインナー)
・ヒートテックのジーンズ(夫)
 →中にタイツを履き込まなくてもこのジーンズなら寒さ知らずだったとか。
・ネックウォーマー、ニット帽、耳あて、手袋
 →ネックウォーマーはマフラーよりも顔を覆いやすくて冬に活躍。
 →耳のしもやけ防止にニット帽か耳あては必須。
 →手袋は装着したままスマホ操作ができるもののほうがベター。
・エーグルのラバーブーツ(私)、LLビーンのブーツ(夫)
 →ソールの厚いブーツは必須。
・アウトドアブランドのくつ下
 →トレッキングシューズに合わせるようなウールのものをブーツの中に履いて防寒。
 →汗も乾きやすいので冷えない。
・サングラス
 →夏だけでなく冬も雪の照り返しで意外と眩しい。

・コットンのカーディガン(夏の屋内用の羽織りになるもの)
・長袖シャツ
・フリースのジャケット(私)
 →夏も冬と同様、重ね着で調節できると何かと便利。
 →手軽に洗えることもあり、フリースは一年中屋内外問わずカーディガン代わりに着ていた。

・フォーマル対応の服装一式とそれに合わせるコート
(私▶ワンピース、ブラウス、スカート、靴、バッグ、ストッキング、アクセサリー)
(夫▶スーツ、ジャケット単品、ワイシャツ、ネクタイ、ベルト、革靴)
 →念の為…のつもりで持っていったが、夫の学校の行事に参加する際に着るものに悩まずに済んだ。

・トレーニングウェア一式とランニングシューズ、バックパック
 →アパートにあったジム通いのためだけでなく、国内旅行(セドナでのハイキング)でも役立った。

・下着とくつ下
 →大きいサイズの下着はどこでも売っているが、日本人に合いそうなサイズはなかなか見かけない。
 →くつ下も柄ものが多く、日本人の感覚だとちょっと手を出しにくい感じ。
 →たくさん持っていけない場合はユニクロで解決という手段も◎

【あまり出番のなかったもの】
・ローゲージ(厚手)のセーター、カーディガン
・ウールのタートルネックニット
 →自宅では着ていたが…。持っていくとしても少量で十分。
・インナーダウン
 →ダウンよりもフリースのほうが着用機会が多かった。
・タイツ(ナイロン、ウールとも)
 →防寒のつもりでパンツの下に履いていると汗だくになることも。

・ノースリーブのシャツ、カットソー
 →ノースリーブが必要なほどの暑さではない。

【持っていけばよかったもの】
・アグのムートンブーツ
 →雪の止んでいる寒い日にはラバーブーツよりもこれがあれば…と何度も後悔。

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