(大学の公式写真より)
朝8時半、電車を降りて指定された集合場所へ向かう。夫のガウンの着せ付けを手伝い、荷物をすべて預かる。ここからはしばらくの間、別行動。
私はというと、一人卒業式会場のグラウンドへ向かう。とにかく寒いし心細い。周囲には「親族一同でやって来ました!」という感じの賑やかなご家族連れがたくさん。なので、なおさら寒さが身にしみる。
入り口でチケットを見せて、無事に入場。留学生の家族のために、入り口では中国語やヒンズー語など、言語アシスタントのボランティア学生がたくさん待機していた。
入り口で配られた式次第とレインポンチョ。
学生が入場する前の会場の様子。
あまりにも広くて、どこに座れば夫がよく見えるのかなんてことはわからない。なので、できるだけ前夜の雨被害の少ない椅子を探して着席。
椅子は結束バンドでがっちり固定されていたので、椅子を傾けて雨水を流すことができなかった。仕方なく、持っていたポケットティッシュで吸わせて拭き取る。そして先程もらったレインポンチョを着て、コートが濡れないように気をつけながら着席。レインポンチョ、もう一個もらえたら椅子に敷くことができたなぁ。
一方夫は、集合した建物から整列してグラウンドへと向かっていた。デザイン学部の学生は、なんとたったの4人しか来ていなかったそうだが、職員の方の話によると昨年は2人だったので、今年は倍増ね♪とのこと。
夫が言うには、社会人向けのコースだったから、すでに一度大学の卒業式を経験している人が多い。そのため、今回の卒業に対して特別な思い入れがあまりない(もう二度目だから欠席してもいっか)のでは、という予想。なるほど、そういう人もいるかもしれない。
博士帽にデコレーションして個性を発揮。これもアメリカっぽい。
(大学の公式写真より)
ポンチョを着込んで着席した私はというと、寒さに震えながら、ひたすら式が始まるのを待っていた。すると、いつの間にか学生が入場開始していてびっくり。
慌てて写真をとる準備をしたのだが、遠く離れている上に人数が多すぎて、全く夫を見つけることができなかった。
学生が入場し終えると、ここからは日本の卒業式と同様に、偉い方たちのスピーチが数人続く。私も最初のうちは頑張って聞いていたが、さすがに30分を越えたあたりから集中力が途切れてしまい、再び寒さ、そして眠気との戦いに。
まぶたが完全に閉じてしまう前に、ようやくスピーチが終わった。このあとは各学部の長が代るがわる登壇し一言→学長が「君たちの卒業を許可する」と宣言→学生たちが立ち上がって歓声を上げる、の光景が繰り返されていった。
入場のときに夫を見つけられなかったので、この場面は見逃すまいと、デザイン学部が呼ばれるのを必死で耳を澄ませて待った。
ついにデザイン学部のデニス学部長が登壇。
(大学の公式写真より)
卒業を許可されて喜ぶ夫たち。
(大学の公式写真より)
私の席からでも見えたのだが(襟のブラウン色でなんとか判別できた)、超ちっちゃい!
ちなみにこの卒業式の様子は、インターネット中継されていた。夫の母に、中継があるからもし起きていられたら見てみてねと言っておいたのだが、母はばっちり夫の表情を見ることができたらしい(なんと入場の場面も!)。こんなことなら、会場にいた私もスマホで中継見ていたほうが良かったのか(笑)。
その後、再び様々な主賓のスピーチが続き、足が凍える…と思った寸前で無事に卒業式は終了した。
デザイン学部の卒業証書授与式はダウンタウンにある校舎ビルで行われるため、急いでバス移動をする。
バスを待つ間に学部長と記念撮影。
授与式はビルの中にある小ホールで行われた。
ここではステージまでの距離が近いので、夫が証書を受け取る様子をばっちり写真に収めることができた。
全員が証書を授与されると、学部長の掛け声で学生たちが一斉に帽子のタッセルの位置を変えていった。卒業する前は向かって左にタッセルを垂らしておくのだが、証書を受け取って卒業が確定したら、タッセルは右に垂らすというのが習慣のようだった。
学生たちの歓声に、会場内は拍手喝采。無事に卒業証書授与式も終了した。
その後は昨日のイベントと同じ場所でケータリングの食事が振る舞われ、食事をしながら友人たちと最後のおしゃべりを楽しんだ。
ほっとして家路につく。
夫が毎日利用していたクインシー駅は、木製の造りが残って風情あるすてきな駅舎だ。
ここに来るのも今日が最後か…。卒業するのは嬉しいけど、夫はとてもさみしそう。
また遊びに来ればいいじゃない?
兎にも角にも、今日は一日お疲れさまでした。
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