2017年7月7日金曜日

建築めぐりとNuts on Clarkのポップコーン



久しぶりにどうしてもロティで野菜たっぷりの食事がしたくなったので、午前中で夫の授業が終わる今日、ランチに出かけることに。

せっかくループ内まで来たので、食後は久しぶりに有名建築めぐりの散歩に行くことにした。コースは、S.Dearborn St.を起点にW.Adams St.を西へ西へ。ゴールはユニオン駅として、最後にNuts on Clarkのポップコーンを買うというもの。

この辺りはたくさん歩いたはずなのに、なぜかちゃんと見ていなかったアレクサンダー・カルダーの「フラミンゴ」。連邦政府センターのビルや郵便局の建物が黒い背景になっていて、朱色が良く映える。というかフラミンゴにしか目がいかない。そういう仕掛けなのかな。
フラミンゴの向こうに見える郵便局は、夫が通っているイリノイ工科大学の校舎も設計したミースの作品。郵便局の中も整然とした空気漂う素敵な空間だった。


そして、マーキットビル。一見地味な印象のビルなのだが、ここにはシカゴ派の特徴がギュッと詰め込まれている傑作なのだとか。シカゴの大火事は不幸な出来事だったけれど、それがあったからこそ高層オフィスビルの先駆けとも言えるデザインが生まれたのだと考えるとすごいこと。
ちなみに、ど素人の私でもわかるシカゴ派の特徴はシカゴ窓。真ん中は開かずに両サイドの窓を開け閉めすることで換気できるつくりになっている。
 

郵便局と連邦政府センターの間の通りに立つとウィリスタワーが見える。
ウィリスタワーはほんとにどこからでも見えるので、方向が分からなくなってしまった時にはウィリスタワーを探して現在地の確認ができる。ありがたい存在。

S.LaSalle St.とW.Adams St.の角から南の方を見ると、シカゴ商品取引所。
いつもはもっと北側の通りを散歩しながら遠目にきれいだなーと眺めているだけだったのだが、こんなに入り組んだ通りの奥にあったとは。


だんだんゴールが近づいているがその前に、重要な見どころ、ルッカリーへ。
ここも先ほどのマーキットビルと同様にシカゴの建築を語るうえでは欠かせない建物だと思う。

重厚感のある外観とは反対に、ロビーに入るとこんなにも明るい空間が広がっている。このロビーはフランク・ロイド・ライトによって改装された場所で、ガラス屋根からの光がとても気持ち良い。ロビーはさまざまなテナントの店舗が並んでいる。ちなみに、単なる見学者は二階には上がれない(セキュリティの係に注意されます)。




床はモザイクタイル張りになっている。

F.L.ライト財団のショップもあり、ライトの作品やお土産物を買うこともできる。ウィンドウ越しにちらりと覗いただけでも、あ、あれ知ってる!というものがたくさんあった。


ルッカリーの向かいにもバンクオブアメリカビルや190サウスラサールビルなど、見るべきものは尽きないのだが、そろそろお腹いっぱい状態になってきたので、ゴールのユニオン駅(というかポップコーン)を目指して歩くことに。

ウィリスタワーを過ぎてシカゴ川を渡ったらついに駅に到着。まだ夕方の帰宅時間には早いと思うのだが、なぜだか人がたくさん。金曜日だから?夏休みだから?よくわからないが、私たちはお目当てのNuts on Clarkへ一直線。

行列ができていたのでお店はすぐに見つけることができた。

シカゴのポップコーンと言えば、ギャレットポップコーンの方が、日本にも店舗があるので有名かもしれない。なぜ今回Nuts on Clarkに来てみたかったかというと、Cubsの試合を観戦しに行った際にここのポップコーンを食べていた女の子が余りにも嬉しそうな様子で口にしているのを目にしたからなのだ。それにオヘア空港にもショップがあって、よく通りがかるので匂いの記憶もあったのかもしれない。

私も並んで、今回はキャラメルコーンのいちばん小さい5オンスを購入。
ショーケースの上にサイズがわかるサンプルが出ているのでわかりやすい。

ちょっとしか買わないのにかわいい手提げ袋に入れてくれる。


肝心の味の方だが、大げさでなくこれまでの人生でいちばんおいしいポップコーンだねと夫と何度もうなずき合う。そもそもポップコーンを食べた経験が子供の頃からしてもそんなにないのだが、混雑している駅ナカに行ったので作り立てが買えたおかげだろう。ポップコーンも作り立てはこんなにも違うものかと目から鱗。

もしまた食べる機会があったら、ここまでわざわざ買いに来てもいいかな。
それぐらい今回の味は良い意味で衝撃的だった。



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Nuts on Clark(ポップコーン、ナッツ、チョコレート)
Mezzanine Level 222 S. Riverside Plaza(ユニオン駅構内)
(1-312)876-6887
最寄り駅:ブラウンライン、ピンクライン、オレンジライン、パープルライン(月~金の通勤時間帯のみ)Quincy
ホームページはこちら
ことりっぷ2014年版に掲載のお店。

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