2017年12月12日火曜日
Day2-1 Iolani Palace の日本語ツアーに参加する
7時半、起床。窓を開けると少し湿度を感じるものの、きれいな青空が広がっている。シカゴの乾燥があまりにもひどいせいか、このじめっとした空気で日本を思い出し、なんだか懐かしく、また気持ち良くすら感じてしまう。
さて、今日は11時半からイオラニ宮殿の日本語ツアーに参加する。昨夜のうちにコンビニで買っておいたパウンドケーキで簡単に朝食を済ませると、ホテルのすぐ前のバス停から13番のバスに乗ってダウンタウン方面に向かう。
ハワイのバス、20代の頃は1回1ドルで乗れて、どこまでも行けるとっても便利な存在だったのに、今は1回2.5ドルにまで値上がりした。というか、ハワイに来るたびに毎回少しずつ値上がりしている。今日はワイキキ方面に戻って来る時にもバスに乗るので、5ドルの1DayPassというのを購入した。これはバスに乗る時に運転手さんに言えば、その場で発行してもらえる。現金支払いのみというのが難点だが、最低3回乗車すれば元が取れるし、いちいち小銭を用意する心配もしなくていいのでとても便利(そう言えば、昔は3日間乗り放題パスなんてのもあったのになぁ)。
ハワイ州政府ビルの前でバスを降りる。イオラニ宮殿はこの建物の裏側にある。
ツアーの始まる前に受付だけ済ませて、先に敷地内の見学をすることにした。
サウスキングストリートにある門の外側から見るイオラニ宮殿。
ハワイ王国の標語「大地の生命は正義によって保持される」がハワイ語で書かれた国章が門に付けられている。
門の中に入って、正面からの眺め。さすが日系人が多く暮らすハワイ、宮殿に提灯が飾られていても違和感なし。ハワイに2種類あるヤシの木のうち、写真に写っているような幹が真っ白で石のように固くなるヤシの木は、王室の敷地にだけ植えられたものだそう。ちなみに、もう1種類は幹が茶色い一般的によく見かけるもの。なので、ハワイでこのヤシの木が植えられている場所を見かけたら、昔そこは王室の土地だったということがわかるのだそうだ。
宮殿の裏側に行くと、大きなバニヤンツリーが。
イオラニ宮殿の敷地からハワイ州政府ビルの敷地に入ってくると、ハワイ王国最後の女王リリウオカラニの銅像が。彼女が作った曲のタイトルが刻まれた楽譜を手にしている。
州政府庁の真ん中は吹き抜けになっていて、中央には何やらモザイクのアートが。
近くで見てみると、信じられないほど細かいモザイクタイルで描かれたきれいな水玉模様の作品。作者はなんと日本人だった!
私たちは中に入れないが、社会科見学をしている子供たちがいたので、建物のガラスに顔を近づけて中の様子を見てみると、州議会の会議室になっていた。どちらの部屋が上院、下院なのかはわからなかった。
「ハワイの政治の行方を見守る」という意味を込めて、リリウオカラニの銅像は宮殿を背に、州政府ビルの方向を見て建っている。
そうこうするうちに、ツアーの開始時間が迫って来たので宮殿の敷地に戻る。受付をしてもらった建物で化粧室を借りて、ハワイの歴史についてのビデオ(無料・リピート再生されている)を見てからツアーの集合場所へ向かった。ビデオの英語は少々難しかったが、そのおかげでガイドさんの説明がよく理解できたので、見ておいて良かったと思う。
ツアーのグループは私たち夫婦のほかに単独で参加の女の子の3人だけだったので、ゆっくり話を聞くことができて良かった。宮殿内に入る前には靴に布製のカバーをするように指示がある。
宮殿内の写真撮影は自由なのだが、ガイドさんのお話に夢中で全くとらなかった。しかし、説明を聞いたおかげでやっとハワイ王国のことが理解できたので、夫も私も大満足で宮殿を後にすることができた。今回は日系移民や日本とハワイとの関わりについて知ることができたことが、最も大きな収穫。
ツアー約45分の代金、2人で46.11ドルは決して安くはないが、民間に売り払われてしまった家具や調度品を買い戻して、宮殿の内部をより当時に近い状態に戻すために全額使われるそうだ(つまりガイドさんは100%ボランティアで活動している)。こんなにハワイが好きなのにどうしてもっと早く訪れなかったのだろうと後悔。それでも、今回ツアーに参加したことで、少しだけハワイのために貢献できて嬉しかった。
以下の写真は、ガイドツアー終了後に宮殿の地下で撮影したもの。
昔のサウスキングストリートは路面電車が走っていた。電線が張られているのも見える。
いちばん左の男性がカラカウア王。当時は黒い洋服が正装だった。
執事の部屋らしき場所には電話が設置されていた(中央の金色の額縁の下)。カラカウア王はハイテク好きで、新しいものを取り入れることが好きだったそう。他に電話が設置されていたのは、カラカウア王の部屋とオアフ島の港だったそうだ。
キッチンには食事を上の階へ運ぶリフトがある(写真左の壁)。
民間に売り払われてしまった椅子。買い取った人が張り替えをして使っていたのを買い戻して、当時の青い布に再び張り替えて展示されている。
早起きはつらかったけれど、とても満足度の高い見学ツアーだった。ガイドのアンさん、ありがとうございました。
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